Hario フィルターインコーヒーボトル

先日、初めて水出しコーヒーを飲む機会がありました。口当たりが良くまろやかで、想像以上に飲みやすく驚きました。カップを口に運んで、まず驚いたのは苦味がほとんどないこと。角が取れて、まろやかでやさしい甘みが広がります。
バリスタによると、水出しコーヒーは「乳化」によってこのような味になるのだそうです。コーヒーの粉と水がじっくり混ざり合い、成分が均一に溶け出している状態。冷水で時間をかけてゆっくり抽出することで、コーヒーオイルや旨味成分がまるく溶け込みます。だから、お湯で淹れるよりも雑味や苦味が出にくく、やさしい味になるのだとか。エスプレッソの乳化は、高い圧力でコーヒーオイルとお湯が混じり合い、クレマができるもの。水出しはそこまで強く混ざらないけれど、じんわりとコーヒーの持つ油分と水が一体になって、まろやかな口当たりを生み出すようです。
冷蔵庫で寝かせておくだけで、こんなに違うのかと感心しました。これから暑くなる季節、水出しコーヒーのやさしさがちょうどいい。とても気に入ったので、自宅でも淹れられるようHarioのフィルターインコーヒーボトルを購入しました。
豆は、浅煎りよりも中深煎りくらいのものが良いそうです。私が最初に飲んだのは、スターバックスのカティカティブレンドという、エチオピアとケニアのブレンド。季節限定のブレンドコーヒーとして、夏の間だけ販売しているそうです。
夜に仕込んでおけば、翌朝にはおいしい水出しコーヒーが待っている。この手軽さとやさしい味わいに、すっかり魅了されてしまいました。夏が来るたびに楽しみたい、新しい習慣になりそうです。