バリ島のコーヒー農園ツアーに参加した

バリ島のコーヒー農園ツアーに参加した

8月6日から8日にかけて、LIGHT UP COFFEEが主催するコーヒー農園ツアーの第1回目に参加してきました。コーヒーチェリーの収穫から選別、皮むき、発酵、水洗、乾燥まで、コーヒー精製プロセスをじっくり体験できました。

動画も撮影したので、ぜひそちらもご覧ください。

Day 1

農園は、空港のあるデンパサールから北へ約65km、キンタマーニという高原地帯にあります。今回の拠点となるカフェ、eco bike coffeeのオーナー、バユさんとユニさんご夫妻が空港まで迎えに来てくれました。

途中、トイレ休憩などを挟みつつ、カフェまではおおよそ2時間半の道のり。

eco bike coffee

標高1300mに位置するため気温16度で、32度の国から来た身にはとても肌寒く感じます。バリ島は常夏のイメージが強く、薄着しか用意してこなかったのを少し後悔しました。

eco bike coffee in-store

初日は、カフェでコーヒーを飲み、ご飯を食べ、のんびりと過ごしました。

Mount Batur in the night

周囲には何もなく、夜には満天の星空が広がります。

Day 2

Mount Batur in the morning

ニワトリの鳴き声で朝6時に目が覚め、久しぶりに朝焼けを眺めました。こんなに早起きしたのは何年ぶりだろう。

Mount Batur with flat white coffee

日向は少し暑いくらいですが、湿度がなく、日陰に入るとやっぱり肌寒い。気温は18度ほど。カフェで朝食をとり、いよいよ農園へ。車で1分の距離です。

収穫

coffee tree

コーヒーノキとご対面。高さは140cmほどで、思ったよりも低い。

coffee cherry

果肉は1mmほどの薄い層で、アズキのようなほのかな甘み。もっと強い酸味を想像していたので、意外でした。

coffee cherry

品種は現地種のKopyol(コピヨール)。

選別

coffee cherry sorting

チェリーについた土埃を洗い流し、選別スタート。水に浮くものは取り除きます。

coffee cherry sorting

その後は目視で選別。今回は自分たちでピッキングしたので、ほとんどが赤い実でしたが、農家によっては3割ほど未熟・過熟の実が混じることもあるそう。

coffee cherry sorting

過去の選別で弾かれた豆たち。地道だけど、品質に直結する大切な作業です。

皮むき

pulping

皮と種を分ける機械にかけます。

pulped coffee beans

この時点では、豆はまだミューシレージに覆われていて、ぬるぬるしています。

Cascala

取り外した皮も乾燥させて、カスカラティーとして飲むそう。

発酵

発酵槽に浸けて、バクテリアがミューシレージを分解するのを待ちます。およそ36時間で発酵が完了しますが、気温や湿度によって変わるため、こちらの精製所ではリトマス紙で発酵具合を確認しているそうです。

fermented coffee beans

今回は、前日から発酵させておいた豆を使って、続きの工程を体験しました。

水洗

washed process

発酵が終わった豆を擦り合わせて、残ったヌメリを落とします。

乾燥

dry washed coffee beans

水洗いした豆をネットの上に広げて乾燥させます。

washed processed coffee beans in the vinyl house

ビニールハウスの中はこんな感じ。

natural processed coffee beans in the vinyl house

別のビニールハウスではナチュラル式の精製も行われていました。

Day 3

coffee cupping

川野さんからハンドドリップの講習を受けたり、コーヒー焙煎を間近で見学した後、カッピングへ。温度変化で味の印象が変わっていくのが面白く、気に入った豆も購入しました。

最後に

これまでコーヒーに関する本はたくさん読んできましたが、実際に自分の目で見て、手で触れた体験は格別でした。コーヒーがより身近に、そして愛おしく感じられるようになりました。これからコーヒーを淹れるとき、農園の空気やチェリーの甘みを思い出すんだろうなと思います。